ロビン・フッド伝説のある町、ノッティンガム。
この町にあるレストランSat Bains サット・ベインズはトリップ・アドバイザーによる旅行者が選ぶ世界のトップ・レストラン10の5位に位置付けられており、ミシュランでは2ツ星を獲得している。
この書籍のタイトルにもある通り、シェフのSat Bains サット・ベインズはインド系イギリス人だ。
両親の代にイギリスに移住したそうで、子供の頃はまったく料理に興味がなかったらしい。
しかし学生の頃に"女子が多い"という理由で料理のケータリングなどを行う授業を選び、その中で初めてレストランで勤務する事になる。
その頃はまだ料理人というものにそこまで傾倒していなかったが、彼の人生を大きく変えたのはかつてイギリス人で初めてミシュランの三ツ星を獲得したMarco Pierre White マルコ・ピエール・ホワイトのWhite Heatという料理の本だ。
この本に衝撃を受け、料理人としてさらなる高みを目指したいと思った彼はその後、多くのレストランにCVを送り様々なレストランで経験を積む中でフランスの三ツ星レストラン Le Jardin des Sensでの勤務やNOMAをオープンする前のRené Redzepiと共に働いたこともあるそう。
彼の料理には様々な要素が詰まっているように感じられる。
インド人という元々の感覚に加え、フランス料理の基礎、イギリス最高峰の料理、スペインや北欧のエッセンスなどが複雑に絡み合い彼の料理を形成しているようだ。
1冊の料理書に人生を大きく変えられたサット・ベインズは現在約800冊程の料理書を所有しているそう。
この書籍も大判で読み応えがある1冊になっている。
Publisher: SAT BAINS & FACE 社
450ページ
英語
2012年刊行
サイズ:縦 37.5cm×横 28cm×幅 5cm
ISBN:978-0955893025