この本は現地スペインでコンサルティングやケータリングを中心に行っており、業界では有名な専門家であるTony Botella トニー・ボッテラの著書だ。
彼は自身の施設で料理の研究を行っている。新しいテクスチュアや食感、味の組み合わせやプレゼンテーション、その要素がこの本には最大限取り入れられている。
フォアグラのボンボンにレグリースを合わせたり、ヴェリーヌで野菜と果物を合わせたクーリや、鶏肉のムースに鶏皮のチップを纏わせたブロシェットなどバラエティ豊かな物が多い。だが特に難しい技法を使っている訳ではなく、作り方はシンプルでありそのどれもが食べやすいように仕上げられている。まさにCuisine pour Cocktailの名に相応しい料理ではないだろうか。
BONBON AU FOIE GRAS
(フォアグラのボンボン)
CORNET AU FROMAGE CRÉMEUX ET AU RAISIN
(柔らかいチーズとブドウのコルネ)
TARTARE DE ROQUETTE AU PARMESAN
(ルッコラとパルメザンのタルタル)
CHOU-FLEUR AU CAVIAR ET À LA MANGUE
(カリフラワーとキャビアのヴェリーヌ マンゴー風味)
ESCADELLA I CARN D'OOLA POUR COCKTAIL
(カクテルのためのエスクデジャ・イ・カン・ドジャ)
PETITE CUILLÈRE DE THÉ VERT AUX ASPERGES
(抹茶とアスパラガスのプティ・キュイエール)
CÔTES DE LAPIN AU SALMOREJO
(兎の背肉 サルモレッホ風)
Édition: montagud 社
214ページ
フランス語
2003年刊行
サイズ:縦 23.5cm×横 23.5cm×幅 2cm
ISBN: 84-7212-103-8