Astrance アストランス、Pierre Gagnaire ピエール・ガニエール、Le cinq ル・サンク、Tour d'Argent トゥール・ダルジャン、Itineraires イティネレールといったパリを代表する一流レストランのシェフ達から絶大な信頼を得ている日本人農家がいる。
農業の知識がなかったにも関わらず齢40を超えてその分野に挑戦した人物の名前は山下朝史だ。
音楽や絵画、盆栽といった芸術に親しみ、フランスへ留学したそうだ。
一度帰国し再度渡仏した際に盆栽を育て、販売やレンタルをするという仕事を始めた。
その流れで日本料理の店から日本野菜がほしいとの依頼があり、農業を始めてみたそうだ。
現在彼の作る野菜には魔法がかかっているとまで評価され、多くのシェフが彼の野菜を望みながらも生産数が限られており手にすることができない。
今作では彼が野菜を育てる際に感じている事、考えている事がその過程や健やかな野菜の写真とともに記されている。
フランス語と日本語が併記されているので、ぜひ一度読んで頂きたい。
Édition: ACTES SUDt社
228ページ
フランス語・日本語 併記
2016年刊行
サイズ:縦 21.5cm×横 13.5cm×幅 2cm
ISBN: 978-2-330-06044-2