現在パリで注目されている若手シェフの一人、Adrien Cachot アドリアン・カショ。
2020年のTOP CHEFでファイナリストになったことでさらにその注目を集めた。
優勝こそノルマンディー地方で一つ星を獲得しているDavid Gallienne ダヴィッド・ガリエンヌに譲ったが、二人の評価はほぼ互角で歴代のTOP CHEFの中でも最も優れた料理人の一人とまで言われている。
今作は彼の幼い頃の記憶からそのキャリア、料理に対する哲学などと共に料理が掲載された書籍だ。
23歳という若さでレストランのシェフというポジションに就き、Gault&MillauによるYoung Talentなどの数々の賞を獲得している彼。
厳格さと遊び心という相反する考え方を持ちながら芸術性と独創性でゲストを喜ばせることが好きだと語っており、上海やイタリア、特に日本から多くの影響を受けているそう。レシピの中にも出汁や豆腐、天婦羅や山葵なども登場し、デザートにはかき氷も掲載されており興味深い。
自身のレストランをオープンする予定だったがCOVIDによるパンデミックで延期になってしまった。
しかし近々新しいレストランをオープンするそう。
直感的でワイルド、それでいてどこか落ち着いているAdrien Cachot アドリアン・カショの軌跡をご覧いただきたい。
Édition: Flammarion社
208ページ
フランス語
2021年刊行
サイズ:縦 25.5cm×横 19cm×幅 2.5cm
ISBN: 9782080250858