こちらの書籍は中古での販売です。
角や表紙に少し傷みがありますが、中はきれいな状態です。
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日本のレストランの料理書がフランスで、しかもフランス語で発売されることは非常に稀ではないだろうか。
この書籍は日本の軽井沢に位置するホテル・ブレストン・コートのものである。
レストランの名はユカワタン、シェフは浜田統之氏である。
世界中から食材を集める事も可能なこの時代に、頑なに地方の食材や生産者と向きあい、日本の食材とフランス料理を融合させている浜田統之氏。
信州の食材や生産者にこだわり、類を見ない料理を作りだしている。
『水のジビエ』と称される通り、その魚料理のほとんどが信州の淡水魚を使用しているのも特徴である。
佐久鯉、稚鮎、ハヤ、信濃雪鱒にチョウザメなど、フランス料理ではあまり出会わない食材が多い。
だがそれこそが強みでもあり、世界中のシェフがどんなに望んでも手に入れる事の出来ない魅力の一つだ。
柚餅子と粕漬けとチーズを合わせたり、デザートに信州の赤味噌を使ったり、自由な発想で料理を作っている。海外の人にとってこの衝撃は日本人の比ではないだろう。
もちろんその盛り付けの美しさや料理の組み合わせなどもご覧頂きたいが、何より日本人である事の誇り、そしてこれからの在り方や何を為すべきなのかという事を考えさせられる1冊だ。
édition: Glénat 社
352ページ
フランス語
2014年刊行
サイズ:縦 36cm×横 28cm×幅 3.5cm
ISBN: 978-2-344-00087-8