サヴォワ県エクス=レ=バン出身のシェフ Jean Sulpice ジャン・シュルピス。
1980年生まれで僅か22歳という若さで独立し、26歳の時に一ツ星、31歳で二つ星を獲得するという快挙をなした人物だ。
16歳で本格的にそのキャリアをスタート、エクス=レ=バンのオーベルジュ Lamartine ラマルタンで働いた後、Megève ムジェーブの偉大なシェフ Marc Veyratマーク・ヴェラの元でその才能を開花させる。4年の間マーク・ヴェラの右腕として働いた事が今の彼の料理の方向性に大きな影響を与えたと後に語っている。
2018年版のGault et Millau ゴー・ミヨーでcuisinier de l'annéeにも選ばれ、その世代で最も才能のあるシェフと評されるジャン・シュルピス。
今作はジャン・シュルピスによるケーキがテーマとなった書籍だ。
ケーキといえば甘いケーキを想像するが、今著ではサレとシュクレのケーキが半分ずつ掲載されている。
もちろんいわゆるケーク・サレやトルティージャのようなケーキそのものもあるが、ケーキのクルートやケーキのクロメスキなど、料理の一部に活用しているのも面白い。
自然をテーマにすることの多かったジャン・シュルピスの懐の深さを感じることができる1冊だ。
Publisher: Flammarion 社
200ページ
フランス語
2022年刊行
サイズ:縦 34cm×横 25.5cm×幅 3cm
ISBN:9782080283993