オーストラリアの飲食業界に詳しい人なら聞いたことがあるかも知れないが、そうでない人なら恐らく初めてその名前を聞くであろう人物、Josh Niland ジョシュ・ナイランド。1988年生まれの若いシェフでありながら多くの料理人から敬意と注目を集めている。
彼がオーナーシェフを務めるSaint Peter サン・ペーターは魚介を使ったレストランで有名だが、一般的な魚介レストランをは一線を画している。というのもSaint Peter サン・ペーターが扱っているのは熟成した魚なのだ。
日本では魚の生食は一般的であり、熟成させた鮪などにも馴染みがある。
しかしオーストラリアではかなり特殊なスタイルで、このレストランを始めたときは多くの人から馬鹿にされたそう。
しかしイギリスの有名店FAT DUCK ファット・ダックやオーストラリアのQUAY キー、魚介で有名なFish Face フィッシュ・フェイスなどで腕を磨いたJosh Niland ジョシュ・ナイランドは魚のあらゆる部位を洗練された料理へと仕立てあげ、オープンから僅か1年でTop 100 Restaurants Awardsの第11位に選ばれるという快挙を達成した。
今著では彼の知識からそのスキル、レシピまで魚の可能性の全てを無駄なく活かすための技術が記されている。
魚に関する書籍の金字塔と呼ぶに相応しい1冊。
Édition: Hardie Grant社
256ページ
英語
2019年刊行
サイズ:縦 29cm×横 22.5cm×幅 3cm
ISBN: 9781743795538