21世紀を代表するフランスのシェフ Michel Bras ミシェル・ブラス。
Gargouille ガルグイユのように料理名だけでその料理が思い浮かぶ偉大な人物だ。
自然から料理を創作すると言われるその巧みな野菜やハーブの用い方は世界中のシェフから称賛されている。
もちろんその知識や技術は彼の息子、Sébastien Bras セバスチャン・ブラスに受け継がれている。
Bras ブラスの菜園では200種以上の野菜やハーブが育てられており、季節毎につねに100種類の品種を使う事ができるそう。
今作は彼ら二人による、菜園で収穫できる味覚をまとめた書籍だ。
それぞれのハーブや野菜の特徴や風味、ミシェル・ブラスとセバスチャン・ブラスによる解説が添えられている。
料理自体はほとんど掲載されていないが、登場するハーブ類の多さに圧倒される。
ここまでの数の作物を理解し、活かし、料理へと昇華させるその知識や技術には敬服せずにはいられない。
ブラス家の世界観を凝縮したかのような1冊だ。
édition: Plume De Carotte 社
335ページ
フランス語
2019年刊行
サイズ:縦 32.5cm×横 25.5cm×幅 3.5cm
ISBN: 9782366721928