Lecon en pas a pas ルソン・エン・パ・ザ・パのタイトルで出版されている書籍がいくつかある。
Philippe Urraca フィリップ・ウラカによるPATISSERIE Lecons en pas a pas、Guillaume Gomez ギヨーム・ゴメスによるCUISINE Lecons en pas a pas、Eric Trochon エリック・トロションによるSAUCE Lecons en pas a pasだ。
毎回各分野のスペシャリストであるMOFを招き、彼らの知識や技術を惜しみなく紹介している。
今作はそのBoucherie ブーシェリー版にあたり、MOFでヨーロッパチャンピオンにも輝いた事のあるRomain Leboeuf ロマン・ルブフによる書籍だ。
子供の頃はインテリアデザイナーになるのが夢だったと語る彼。
デザインをイメージしてもそれを形作るのは自分ではないという部分に不安を抱き、何かもっと具体的なことがしたいと思うようになったそう。
その時彼の道を示したのは肉屋を営む両親だ。
幼い時から店で育ち、実際に父と畜産家などを訪れている内にその魅力に気付いたそう。
その道に進んでからは2006年にMeilleur apprenti de France 最優秀アプランティ、2009年にChampion d'Europe de Boucherie ブーシュリー・ヨーロッパ・チャンピオン、2015年にMeilleur Ouvrier de Franceに選ばれた。
今著でも今までのパザパと同じく、非常に幅広い知識が収められている。
解体に必要な器具、ブーシュリーという職業について、肉を食べるという事について、食肉や部位ごとの特徴や違い、それらを用いた料理とルセット、テクニックなど肉に関するあらゆることについて言及している。
この書籍には発見、継承、敬意などが込められており、料理人から肉の専門家、愛好家までが楽しめる内容となっている。
Édition: CHENE社
432ページ
フランス語
2019年刊行
サイズ:縦 27.5cm×横 23.5cm×幅 4.5cm
ISBN: 9782812314834