飴細工の世界でその名を知らない人はいないであろう巨匠、Stéphane Klein ステファン・クライン。
MOFを目指すシェフまでもが彼に飴細工を習いに来るそう。
生まれはフランス東部に位置するBelfort ベルフォールという都市。
小さい頃はイラストレーターになりたかったそうだが、家族で営むパティスリーで働き始めた際にYves Thuriès イヴ・チュリエスの百科事典に出会い、飴細工の魅力にとりつかれた。
次第にコンクールのチャンピオンになりたいと思うようになり、最初に出場したコンクールでファイナリストに選ばれるという見事な成績を残している。
その後、アルザスにある製菓学校での飴細工の講師を経て自身のアトリエをオープンさせた。
常に情熱を持ち飴細工に取り組む彼は色々なところからそのインスピレーションを得ているそう。
日本で生け花を学んだ経験も彼の作品に活かされている。
フランス語でニワトリの鳴き声を意味するCokorico ココリコと題された今著には、ステファン・クラインと息子のPaul KLEIN ポール・クラインが共に活動した5年間の共同作業の成果が詰まっている。
海、アジア、庭、イタリア、アメリカ、ボンボン、ハロウィン、エジプト、アフリカなど様々なテーマに分かれ彼ららしい作品が多数掲載されている。
約500ページ、4kgという大判の書籍の中でテクニックやピエスモンテなどが惜しみなく公開されているので、飴細工に携わる方にはぜひ見て頂きたい1冊だ。
Édition: Atelier Klein社
498ページ
フランス語・英語・イタリア語・中国語 併記
2017年刊行
サイズ:縦 34.5cm×横 24.5cm×幅 4cm
ISBN: 979-2-953010541