フランスで最も古い三ツ星レストランの一つであるAuberge de l’Ill オーベルジュ・ド・リル。
その歴史は1882年にまで遡る。
現在シェフを務めるMarc Haeberlin マルク・エーベルランの曽祖父が購入したカフェのついた小さなホテル L’Arbre Vert ラルブル・ヴェールがその始まりだ。
第二次世界大戦の戦火により1945年にラルブル・ヴェールは破壊されてしまったが、新たにAuberge de l’Ill オーベルジュ・ド・リルとして再建築し、祖父からPaul Haeberlin ポール・エーベルランがレストランを受け継いだ。
アルザスだけでなくパリでも腕を磨いたポール・エーベルランは1967年にミシュラン三ツ星を獲得、今なお三ツ星に輝いている名店中の名店だ。
1976年よりオーベルジュ・ド・リルを受け継いだマルク・エーベルラン。
今著では彼によるアルザスのテロワールと季節の素材を活かした華やかな料理が掲載されている。
伝統を独自の解釈で現代風にアレンジし、現状に満足することなく常に前進を続ける彼。
アルザス料理への真の賛辞と評価される今著をぜひご覧頂きたい。
édition: TRETORRI 社
240ページ
ドイツ語
2017年刊行
サイズ:縦 28.5cm×横 22.5cm×幅 2.5cm
ISBN:978-3-9603-3028-8