今著は2015年にフランスでCACAOというタイトルで出版されたものの英語版にあたる。
世界各国に店舗を持ち、人気を博しているショコラティエPierre Marcolini ピエール・マルコリーニ。
自身で農園に赴きカカオを選びぬき、ラボで焙煎を行うといった徹底ぶりだ。
この書籍はカカオへ情熱を注ぐピエール・マルコリーニよって記された、カカオの書籍。
よくある、チョコレートを使ったレシピが記されている訳ではなく、あくまでカカオが主体となっている。
ショコラ・プリミティフという名でカカオからチョコレートを作るレシピが掲載されており、そこから様々なお菓子へと発展させている。
確かにクーベルチュールを使ったショコラより荒削りではあるが、かえってそれが美しく、よりカカオの本質へ近づけるのではないだろうか。
他にもエクアドル・メキシコ・ブラジル・キューバ・ジャワ島・ベネズエラ・マダガスカル・ペルー・カメルーン・ベトナムといった世界中の農園のカカオ豆を使ったレシピがそれぞれ掲載されている。
フェーヴからタブレットへ、カカオ豆からショコラへ、よりカカオを深く知りたい人のための1冊。
edition: RIZZOLI 社
384ページ
英語
2017年刊行
サイズ:縦 29cm×横 22.5cm×幅 3.5cm
ISBN: 978-0-8478-5928-3