世界各国に店舗を持ち、高い人気を誇っているショコラティエ、Pierre Marcolini ピエール・マルコリーニ。
自身で農園に赴きカカオを選びぬき、ラボで焙煎を行うといった徹底ぶりだ。
その功績が認められベルギー政府からOfficier de l'Ordre du Mérite Agricole (農事功労章)という勲章をもらっていることからもその知名度の高さがうかがえる。
今作は他の書籍とは趣きの異なるものになっている。
というのもチョコレートのルセットなどは掲載されておらず、モノクロ写真とピエール・マルコリーニによる言葉だけだ記されているのだ。
今著に携わっているのは写真家であるSerge Anton セルジュ・アントン、ジャーナリストのMarianne Comolli マリアンヌ・コモリ、グラフィック・デザイナーのYan Pennor's ヤン・ペナーの3名。各々がその分野の中でも食に特化した人物達である。
30cm×30cm1という大判の書籍には収められている写真や文章、そのどれもが美しくまるでアートブックのような仕上がりになっている。
言語もフランス語、英語、オランダ語の3言語で綴られた興味深い1冊。
édition: Les chocolats de l'Iris 社
215ページ
2007年刊行
サイズ:縦 30.5cm×横 30.5cm×幅 2.5cm
ISBN: 9782953088304