フランスは地方ごとにそれぞれ異なった料理文化をもっているが、その中でも異彩を放つ美食の地域であるバスク地方。
漁師がメルルーサを釣り上げるSaint-Jean-de-Luz サン・ジャン・ド・リュズの港からIrouléguy イルレギーのワイン畑、Basse-Navarre バス・ナヴァールの山々までバスクという美しい地域を旅することができる料理が今著には掲載されている。
レシピを提供しているのは典型的なバスク様式の教会が佇むSaint-Étienne-de-Baïgorry サン・テティエンヌ・ド・バイゴリにあるHôtel Restaurant Arcé オテル・レストラン・アルセのシェフ、Pascal Arcé パスカル・アルセ。父から息子へ、5世代にもわたって料理を続けてきた家系で先祖代々から何十年にも渡って受け継がれてきた伝統的な料理を提供している人物だ。
この書籍には豚足や烏賊、フォアグラ、ツグミ、メルルーサ、トゥロン・デ・ヒホナといったこれぞバスクといった食材を使った料理が掲載されており、それらのレシピとともにバスク地方に生きる人々や職人、生産者などの表情が映し出されている。
バスクというテロワールと伝統、その美しさとユニークさを存分に感じることができる1冊。
édition: Martiniere社
408ページ
フランス語
2021年刊行
サイズ:縦 29.5cm×横 23cm×幅 3.5cm
ISBN: 9782732495187