2007年に若手の育成やパン屋全体のクオリティを高めるために第一回が開催されたパンの世界大会、Mondial du Pain モンディアル・デュ・パン。それに伴い2005年に設立されたのが世界各国のトップ・ブーランジェが集った組織、
Les ambassadeurs du pain レ・アンバサドゥール・デュ・パンだ。
今作はアンバサドゥール・デュ・パンによるもので、製パンの新発見と言われるRESPECTUS PANIS レスペクチュス・パニスについて解説した書籍である。
リスペクトを意味するRESPECTUSとパンを意味するPANISを組み合わせた言葉で、パンへの敬意を込めた製法を指している。
製法の特徴としては酵母は通常の10分の1、塩も通常の3分の2、より良い小麦粉を用い機械若しくは手でゆっくりと捏ねる、室温で15時間から20時間の発酵といったものがある。難易度は高くなるが、古来からの製法を考慮しつつより健康的で美味しいパンを作ることができるそう。
今著ではフランスを中心にイタリア、スペイン、スイスなどのブーランジェリーによるルセットも紹介されている。
日本語も併記されているので、ぜひしっかりと読み込んでいただきたい。
édition: ambassadeurs du pain 社
128ページ
フランス語・日本語 併記
2017年刊行
サイズ:縦 27.5cm×横 21.5cm×幅 1.5cm
ISBN: 9782813900944