フランスにとってフランス料理というのは世界に誇る事ができる素晴らしい文化だろう。
その文化に触れようと日本人を含む多くの外国人がフランスを訪れる。
重要な観光資源でもあるその文化を守るために、フェランディはフランス料理に携わる人材の育成を行っている。
フェランディはパリ市商工会議所が運営する学校で、1920年創立の由緒正しき学校だ。
機材や設備、授業や実技まで、そのどれもがプロを育てるためのものとなっている。
今著もプロのパティシエとそれを目指す者のための1冊となっている。
ベースとなる生地やクリーム、メレンゲやマカロン、焼き菓子やガトー・ヴォワージュ、アントルメやイベントのお菓子など130点のレシピが掲載されている。
前作にあたる料理の書籍と同じく3つのレベルに分かれているケーキがあり、レベル1は比較的クラシックなスタイル、レベル2はアレンジを加えたもの、レベル3は人気パティシエ達のルセットとなっている。
Christophe Adam クリストフ・アダン、Christelle Brua クリステル・ブルア、Yann Brys ヤン・ブリス、Frédéric Casse フレデリック・カッセル、Yann Couvreur ヤン・クーヴルー、Cédric Grolet セドリック・グロレ、Pierre Hermé ピエール・エルメなど名の知れ渡ったパティシエばかり。
すでにプロとして働くパティシエが見ても十分楽しめる内容になっているのではないだろうか。
こちらもフルカラーで650ページほどある書籍なのでじっくりと読み込んで頂きたい。
édition: Flammarion社
656ページ
フランス語
2017年刊行
サイズ:縦 30cm×横 25.5cm×幅 5.5cm
ISBN:978-2-0813-9416-2